自分の予定していた通りにならなかった時のイラつき

自分の予定していた通りにならなかった時のイラつき

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EQ感情知能で解説

「完璧な計画」がちょっとずつ崩れていく、あのじわじわ感——覚えがありませんか?

朝から頭の中でシミュレーションしていた、完璧な午後。
14時にお迎え、15時にスーパー、16時に夕飯準備——。

それがひとつ、またひとつと、ちょっとずつズレていく

大きなトラブルじゃないんです。誰かに意地悪されたわけでもない。
ただ「ちょっとずつ」なのに…どうしてこんなにイライラするんだろう、って。

気づけば足音が強くなっていて、肩がガチガチになっている。

この感覚、痛いほどわかるんですよね。
私自身も、計画通りに進まないとモヤモヤが積み重なっていくタイプで。

今回は、そんな「じわじわイライラ」に向き合ったカナのお話です。

【シーン1】完璧なはずの午後が、ちょっとずつズレていく

シーン1

スーパーの長い列。スマホを見ながら、カナの胸にじわりと落ちてくる感情。

「…なんで全部、ちょっとずつズレるの…」

頭の中には鮮明なスケジュールが並んでいました。
14時お迎え、15時スーパー、16時夕飯準備——。
完璧なはずだった午後が、気づけばぐにゃりと歪んでいる。

帰宅すれば、子どもが「くつ下どこー!!帽子もない!!」と玄関で叫んでいる。
ここでまた15分ロス。

再びスーパーへ向かう足音が、知らず知らず強くなっていく。
肩はガチガチ。バスケットを握る手にも、なんとなく力が入っている。

これがちいドロ——小さなドロドロとした感情の始まりです。
「イライラしている」とはっきり言えない、でも確かに胸の奥で何かが積み重なっていく、あの感じ。

【シーン2】「もう今日は全部ダメだ」——ドロドロが大きくなっていく

シーン2

時計は16時15分。

「もう今日は全部ダメだ。帰ったらマサキに電話して……いや、八つ当たりするだけだ」

カナの胸の中で、ちいドロがどんどん大きくなっていきます。

でもここで、あるシンプルな図が浮かび上がってきます。
「私の期待(こうあるべき!)」と「現実(実際は…)」のメーター。
このふたつのギャップが大きいほど、イライラの音量も大きくなる

そう、出来事の大きさじゃないんです。
期待値の高さがイライラを決めていたんですよね。

隣では、子どもが無邪気に「ママ、あのおじさんのカゴ、すごく一杯!」なんて言っている。
その無邪気さが、なんともいえず胸に刺さる。

そこに、優しい声で問いかけが落ちてきました。
「その”こうあるべき”って……誰が決めたんですか?」

【シーン3】「あ……私、決めすぎてた」——言葉が変わった瞬間

シーン3

「は っ」——カナの表情が、ふっと変わります。

「あ……私、今日の午後、完璧に決めすぎてた。
はあ……誰もそんなスケジュール要求してなかったのに」

この気づきが、脳ダマの入口です。

カナがここで使ったのは「言葉の脳ダマ」
「こうあるべき」という言葉を、「まあ、いっか」に置き換える——言葉のリフレーミングです。

受容でも、柔軟性でも、ポジティブな意味づけでも、どれかひとつでいい。
全部できなくていいんです。

カナは静かに深呼吸して、口の中でつぶやきました。
「…まあ、いっか」

そしてスマホを取り出し、一行だけメモを打ちます。
「今日はレトルトカレーでいい」

「完璧な夕飯を作らなきゃ」が、「レトルトカレーでいい」に変わった瞬間。
脳に優しく別の選択肢を差し出す——これが言葉の脳ダマなんですよね。

【シーン4】レトルトカレーの夜——「台無し」じゃなかった

シーン4

夕日の中、子どもとつないだ手が温かかった。
「ママ、おてて、あったかいね」

キッチンでレトルトカレーを温めながら、カナはふと思います。
「こんな夕飯、予定になかったな」

でも食卓では、子どもが「カレー大好き!」と目を輝かせ、
マサキも「うまいじゃん、これ」と笑っている。

「完璧な午後じゃなかった。
でも……”台無し”でもなかったかも」

これがちいすぐの体現です。
「レトルトカレーでいい」という一行メモが、完璧主義をそっと手放す小さなアクション。
ばかばかしいくらい小さいけれど、この一行が家族の笑顔ある食卓につながりました。

まとめ

予定がズレても、それはあなたのせいじゃない。
「こうあるべき」に気づいたら、「まあ、いっか」と小さく言ってみよう。
完璧じゃなくていい。”台無し”にもなっていないから。

カナが今日やったことは、たったふたつ。
口の中で「まあ、いっか」とつぶやくこと。
スマホに「レトルトカレーでいい」と一行打つこと。

でも、それだけで足音の強さが変わって、子どもの手の温かさに気づけた。

みなさんも、「あ、私いま期待値メーターが振り切れてる」と感じた経験はありますか?
そのとき、どんな言葉を自分にかけましたか?
もしよかったら、コメント欄で聞かせてくださいね。

【解説①】「ちいドロ→脳ダマ→ちいすぐ」の3ステップ

実はカナは、このエピソードでちいドロ→脳ダマ→ちいすぐの3ステップを自然に回していたんです。

🌧 ちいドロ(小さなドロドロを受け止める)

スーパーの列で感じた「ちょっとずつズレるの」というモヤッとした感覚。
帰宅後の子どものぐずりに「また15分ロス」と積み重なっていくドロドロ。

これが「ちいドロ」——小さなドロドロとした感情です。
名前のつけにくい、でも確かに胸の奥にある感情。

ここで大事なのは、解決しようとせず「ある」と認めるだけ
「こんなことでイライラする自分はおかしいかな」なんて思わなくていいんです。誰にでもありますから。

🌀 脳ダマ(脳を優しく騙す技術)

カナが使ったのは「言葉の脳ダマ」です。

「こうあるべき」という言葉が、脳を動けない状態に縛りつけていた。
そこに「まあ、いっか」という別の言葉を差し出すことで、脳に新しい選択肢を開く。

「完璧な夕飯を作らなきゃ」→「今日はレトルトカレーでいい」。
この言い換えも立派な言葉の脳ダマです。
脳と格闘するんじゃなく、言葉を変えることで優しく別の道に誘導する。そういう技術なんですよね。

🌱 ちいすぐ(小さく、すぐに動く)

脳ダマでスイッチが入ったら、あとはほんの少しだけ動くだけ。
スマホに「レトルトカレーでいい」と打つ——たったそれだけ。

完璧な夕飯を手放す宣言を、一行メモで済ませてしまう。
続けなくていい、1回やるだけで十分。
ばかばかしいくらい小さいその一行が、家族の笑顔ある食卓につながりました。

【解説②】EQコンピテンシーで読み解くと

シックスセカンズのEQ 8つのコンピテンシーの中から、今回のエピソードで特に輝いていたふたつをご紹介します。

感情リテラシー(【知る】)

「なんかイライラする」で止まらず、感情に正確な名前をつける力です。

カナが「あ……私、今日の午後、完璧に決めすぎてた」と気づいた瞬間——これがまさに感情リテラシーの発揮でした。

「イライラしている」のままだと、感情は行き場を失って八つ当たりに変わりやすい。
でも「期待値を高く設定しすぎた自分への苛立ちだ」と言葉にできた瞬間、
不思議と肩の力がふっと抜けるんですよね。

感情に名前がつくと、感情は「動かせるもの」に変わっていく。
このシーンを描いていて、改めてそう感じました。

自己パターンの認識(【知る】)

「予定が狂うたびに全否定モードに入る、あの癖」——これを俯瞰できる力です。

カナは「誰もそんなスケジュール要求してなかったのに」と気づきました。
これは、自分が無意識に繰り返しているパターンに気づいた瞬間です。

人間って面白いですよね。同じシチュエーションで、同じように反応している自分がいる。
でも「また同じパターンだ」と気づけた瞬間から、違う選択ができるようになるんです。

感情リテラシーと自己パターンの認識——このふたつが「知る」の土台をつくり、カナの「まあ、いっか」を生みました。
どちらも、自分を責めるためじゃなく、自分を味方にするための力なんですよね。

今日のちいすぐ

今日イライラしたとき、「〜すべき」と思っていた言葉を「〜だったらいいな」に言い換えてみよう。口に出しても、心の中でつぶやくだけでもOK。

🧠 ワビタンのEQ解説

「自己パターンの認識」とは、自分がどんな場面でどんな感情になりやすいか、そのクセに気づく力のこと。カナは「計画通りにいかないとイライラする」という自分のパターンに気づきました。これは弱点ではなく、自分を知るための大切な情報です。パターンがわかると「あ、また来たな」と少し距離を置けるようになり、感情に振り回されにくくなります。まずは「私ってこういう時にモヤッとしやすいんだな」と認めるところから始めてみましょう。

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苦手な人との対応の仕方に困ったら
モヤモヤ, イライラ, 緊張
感情と時間管理をテーマにした漫画の一コマ.
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自分の予定していた通りにならなかった時のイラつき
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家族の会話と感情の変化を描いたイラスト.
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人にレッテルを貼ってしまう正体
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立場の強い人の意見に同調するわけ
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あのとき、違う選択をしていれば…
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余計な一言を言ってしまう
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このエピソードの登場キャラクター

  1. カナと仲間たちの温かい交流を描いたイラスト。感情日記のテーマにぴったりの優しいキャラクターです。.
    ワビタン
    その他
    EQコーチ。感情ナビゲーションの専門家だが、自身も完璧ではない人間味のある存在
  2. 子供の笑顔と優しい表情のイラスト.
    ハルト
    カナの家族
    天真爛漫な幼児。カナとマサキの息子
  3. カナと仲間たちのキャラクターイラスト、感情日記に登場.
    マサキ
    カナの家族
    冷静で論理的なカナの夫。優しいが感情表現が苦手
  4. カナと仲間たちのイラスト、感情日記のキャラクターが笑顔で描かれています。.
    カナ
    カナの家族
    共感力が高く、自分を後回しにしがちなワーキングマザー