誰にでもある、小さなモヤモヤ。まずは「ある」と認めることから。
ちいドロって、なに?
ちいドロは「小さなドロドロとした感情」の略です。
日常には、名前のつけにくい小さな感情がたくさんあります。「なんかモヤモヤする」「ちょっとイラッとした」「胸のあたりがザワザワする」——誰にでも、毎日のように起こる、あの感じです。
大げさな出来事じゃない。泣くほどでもない。怒るほどでもない。でも確かに、心のどこかがドロドロしている。そんな状態です。
小さなしずくが落ちるイメージで「ちいドロップ」と呼んでもいい。大切なのは、小さくてドロドロしていること、そして誰にでも日常的にあることです。
こんなドロドロ、ありませんか?
朝の支度中 夫が「今日何時に帰る?」と聞いてきた。なぜか少しイラッとした。
ランチ中 同僚が新しいプロジェクトの話で盛り上がっている。自分は呼ばれていないことに気づいて、胸の奥がチクッとした。
SNSを見ていて 友達の子どもの成長報告を見て、嬉しいはずなのに、なぜか胸のあたりがザワザワした。
寝る前 今日もやりたかったことができなかった。罪悪感のような、悲しさのような、名前のつけにくい気持ちが胸に残った。
これらは全部、ちいドロです。小さくて、ドロドロしていて、誰にでもあるもの。あなたが変なわけじゃない。人間だからです。
ただ「ある」と認めるだけでいい
ちいドロに対して、解決しようとしなくていいんです。原因を突き止めなくてもいい。消そうとしなくてもいい。
ただ「あ、今ドロドロしてるな」と心の中でつぶやく。それだけでOKです。
不思議なことに、ドロドロは「ある」と認めるだけで、少し落ち着きます。逆に「ないことにしよう」「ポジティブに考えよう」とすると、余計にドロドロが濃くなっていきます。
ちいドロで必要なのは、解決ではなく受容。たった一言「ドロドロしてるね」と自分に言ってあげるだけ。
よくある勘違い
「こんな小さなことで」と自分を責める 小さいからこそ大事なんです。大きな感情は、無視され続けた小さなドロドロが溜まってあふれた結果。小さいうちに認めることが、大きな爆発を防ぎます。
「ポジティブに考えよう」と急いで蓋をする 蓋をされたドロドロは消えずに、心の奥に溜まっていきます。いずれ別の形で噴き出します。まずは「ある」と認めるのが先です。
「原因を全部分析しなきゃ」と深掘りしすぎる ちいドロは、頭で延々と分析するステップではありません。「あ、ドロドロしてる」と気づいたら、それで十分。深掘りより、次の脳ダマに進む方が大切です。